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総説

ADHDと読書のしづらさとは?読解の研究と行間・画面・読み上げの実験を解説

ADHD(注意欠如・多動症)のある読者に向けて、本を表示する側で何ができるのかを整理しました。本記事では、日本の読者に見られる割合、読解の研究で分かっていること、行間・画面・読み上げの実験、リーディングルーラーのように試されていないことを分けて解説します。

/ADHD・読みやすさ・行間

ADHD(注意欠如・多動症)とは、不注意や多動性・衝動性が年齢の水準に比べて強く、生活に支障が出ている状態のことです。86本の研究をまとめた分析では、世界の子どもの 5.9〜7.1% という割合が報告されています1

ADHD のある読者は、字を音に変えるところではつまずきません。それでも、本を最後まで読み通せない、読んだ内容が残らない、という声は多く聞かれます。

「集中が続かないのは自分の性格の問題だろう」と不安に思う方もいるでしょう。

ただし、読解の研究をあたると、ADHD の読者に起きていることは測定できる形で記録されています。

本記事では、日本の読者に見られる ADHD の割合について解説した上で、ADHD の読者の読解で何が起きているのか、行間・画面・読み上げの実験で何が分かったのか、yodaka がそれらを画面にどう落としたのかを紹介します。

日本の小中学生の4.0%が不注意や多動性の問題を著しく示す

本章では、日本の読者に見られる ADHD の割合について、以下の項目を解説します。

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。

文部科学省の調査では小中学生の4.0%が該当する

文部科学省は2022年に、全国の公立小中学校の通常の学級に在籍する児童生徒 74,919人について、担任教員に質問票へ回答してもらう調査を行いました2

「不注意」又は「多動性-衝動性」の問題を著しく示す児童生徒の割合は、以下のとおりです。

区分 小学校・中学校 高等学校
「不注意」又は「多動性-衝動性」の問題を著しく示す 4.0% 1.0%
「不注意」の問題を著しく示す 3.6% 0.9%
「読む」又は「書く」に著しい困難を示す 3.5% 0.6%
学習面又は行動面のいずれかで著しい困難を示す 8.8% 2.2%
文部科学省(2022)。小中学校の 4.0% には 3.7〜4.3% という幅があります。「読む」又は「書く」の 3.5% は、ディスレクシアの記事で扱った数字と同じ調査の値です。

小中学生の 4.0% は、35人の学級なら1人か2人にあたります。

この4.0%は担任の回答であって医師の診断ではない

文部科学省の資料は、この調査が学級担任等の回答に基づくもので、専門家の判断や医師の診断ではないと明記しています。

そのため、4.0% は「ADHD と診断された子の割合」ではありません。担任が教室で見て、不注意や多動性の問題が著しいと答えた子の割合です。

世界の子どもの割合は5.9〜7.1%

Willcutt は2012年に、子どもと青年を対象にした 86本の研究(延べ 163,688人)をまとめました1

ADHD の割合は、親の評価でも教員の評価でも診断手続きでも 5.9〜7.1% に収まっています。国や地域による差は、診断の手続きを揃えると消えました。

同じ分析で、成人の自己報告による割合は 5.0% でした(11本、14,112人)。

成人では1.65%という報告がある

日本の成人を対象にした疫学調査は、まだ多くありません。

厚生労働科学研究では、浜松市の成人 10,000人を無作為に抽出し、質問票による1次調査と面接による2次調査を行っています3。この調査に基づく成人期 ADHD の割合として、1.65% という数字が引用されています。

ただし、報告の段階によって数字が異なります。中間の報告では 2.09% と書かれていました。

読み書き障害のある子の4割近くにADHDが重なる

Willcutt と Petrill は2023年に、アメリカの5つの学区から集めた子どもを調べています4。読み書き障害(RD)だけの子が 225人、読み書き障害と ADHD の両方がある子が 139人でした。

読み書き障害のある子 364人のうち、139人(38%)に ADHD が重なっています。

両方がある子は、学業でも対人面でもほとんどの指標で最も困難が大きく、処理速度とワーキングメモリの弱さが最も強く出ていました。

ADHDの読者は字は読めても要点が残りにくい

本章では、ADHD の読者の読解で何が起きているのかについて、以下の項目を解説します。

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。

34本の研究で最も差が出るのは要点を取り出す課題

Parks らは2022年に、ADHD と読解の関係を扱った 34本の論文を集めて整理しました5

全体として、ADHD のある人の読解は定型発達の人より低い結果が並びます。差は、物語を読んで要点を取り出す課題と、あらすじを自分の言葉で話し直す課題で最もはっきり出ました。

一方で、課題の負荷が低いと ADHD の成績が上がった研究もあります。

Parks らは、ADHD の読解の成績は測り方によって変わる、と結論づけています。

単語の読みを揃えても中心的な情報の再生で差が出る

Miller らは2013年に、ADHD のある子ども(平均 9.8歳)と、単語を読む力を揃えた対照群(平均 9.9歳)に文章を読ませ、内容を話し直してもらいました6

ADHD の子どもも、周辺的な情報より中心的な情報を多く思い出しています。ただし対照群との差は、中心的な情報のほうで最も大きく出ました。

ワーキングメモリの容量が、この差を最もよく説明しました。

Miller らは、単語が読めても、ADHD の子どもは文章全体のつながった像を作るところでつまずく、と書いています。

ADHDの読者は読んでいる最中に前の内容を呼び戻す回数が少ない

Yeari と Lavie は2021年に、ADHD のある青年とない青年に説明文を読ませ、読んでいる最中に頭に浮かんだことをそのまま声に出してもらいました7

ADHD の青年は、深く処理していることを示す発話が少なく、前に読んだ内容を読みながら呼び戻す回数も少なくなっています。とくに中心的な内容を呼び戻す回数が少なくなっていました。

この呼び戻しの回数が多い人ほど、読み終えたあとの再生と読解の成績が高くなっています。

成人では持続的注意だけが読解を予測した

Segal らは2023年に、ADHD のある成人とない成人で、短期記憶、語彙、持続的注意、読解を比べました8

ADHD 群は、持続的注意と読解の2つで対照群より低い成績でした。短期記憶と語彙には差がありません。

持続的注意だけが、読解を予測しました。

McDougal らが2022年に行ったメタ分析でも、ADHD のある子どものワーキングメモリと読みのあいだに中程度の結びつきが見られています9。ただし、条件に合った研究は 10,038本から6本しか残っていません。

ADHDの読者は同じ語を3回以上読み返す回数が多い

Stern らは2024年に、ADHD のある成人とない成人が文章を読むあいだの目の動きを記録しました10

ADHD 群は読む時間が長く、同じ語を3回以上読み返す回数が多くなっています。読み返された語では、最初に目を止めたときの時間が語の長さに応じて伸びていませんでした。

Stern らは、この現象を「意味を取らずに目だけが通った読み」の指標として提案しています。

心の迷走は読解と負の相関がある

読んでいる最中に、頭の中が文章と関係のないことへ移ることを、研究では心の迷走(mind wandering)と呼びます。

Bonifacci らは2023年に、25本の研究(3,926人)をまとめました11。心の迷走と読解のあいだには、r = −0.21 という負の相関があります。

r は −1 から 1 のあいだで結びつきの強さを表す値で、−0.21 は弱い負の結びつきです。

文の長さ、難しさ、読者の興味は、この結びつきを有意に変えませんでした。ただし、この分析は ADHD のある人を対象にしていません。

Jonkman らは2017年に、不注意の症状が強い大学生ほど読書中の心の迷走が多く、読解が低いことを報告しています12

行間・画面・読み上げの3つの実験でADHDの読解が変わった

本章では、本を表示する側の操作を ADHD の読者で試した研究について、以下の項目を解説します。

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。

行間を広げた画面で持続的注意の低い読者の成績が上がった

Stern と Shalev は2013年に、16〜18歳の ADHD のある生徒 20名と、年齢を揃えた対照群 20名に説明文を読ませました13

条件は4つです。行間が標準か2倍か、紙か PC の画面か、の組み合わせで、読んだあとに記述式の問題10問に答えます。

あわせて、生徒は持続的注意を測る検査も受けています。

持続的注意と読解のあいだには有意な相関がありました。そして、提示形式・行間・持続的注意の3つのあいだに有意な交互作用が出ています。

この結果を引用した後の研究は、持続的注意の低い読者(多くは ADHD 群)は、画面で行間を広げたときに成績が上がった、と要約しています。

ただし、実験はヘブライ語の横組みで、PC の画面です。日本語や縦組み、スマートフォンで同じ結果が出るかは、測られていません。

画面で読むとADHDの大学生は読解が下がり自己評価が上がった

Ben-Yehudah と Brann は2019年に、ADHD のある大学生 45名と対照群 61名に説明文を読ませました14。読む前に、自分が何点取れるかを予想してもらっています。

結果は以下のとおりです。

提示 ADHD 群の読解 ADHD 群の自己予想 ADHD 群の読む時間
画面 対照群より有意に低い 実際より高く見積もる
対照群と同等 対照群と同等 対照群より長い
Ben-Yehudah と Brann(2019)。ADHD のある大学生 45名と対照群 61名。

画面では、ADHD 群の読解が対照群より低く、自分の出来を実際より高く見積もっていました。紙では、読む時間は長くかかったものの、読解と見積もりは対照群と同じでした。

持続的注意の低さは、画面でも紙でも読解の低さと結びついています。

Stern と Shalev の結果とあわせると、画面で読むときに行間を広げられることには意味があります。ただし、これは2本の研究をまたいだ推論であって、1本の研究で確かめられた結果ではありません。

読み上げでADHDの中学生の読解が上がりディスレクシアでは変わらなかった

Chen、Hung、Jian は2026年に、台湾の中学1〜3年生 59名で、黙読と読み上げを比べました15。内訳はディスレクシアの生徒 19名、ADHD で読みに困難のある生徒 19名、定型発達の生徒 21名です。

読解の平均点(7点満点)は以下のとおりです。

黙読 読み上げ
ディスレクシア 3.95 3.89
ADHD 3.68 4.79
定型発達 5.71 5.33
Chen ら(2026)。群と条件の交互作用は有意で、ADHD 群だけが読み上げで有意に上がっています。ディスレクシア群と定型発達群は、条件間で有意差がありません。

ADHD 群だけが、読み上げで読解が有意に上がりました。読み上げの条件では、ADHD 群と定型発達群のあいだに有意差がなくなっています。

ディスレクシア群は、読解は変わらなかったものの、読む時間と目の動きから見た負担が減りました。

いくつか断りがあります。ADHD 群は全員が検査中に服薬していました。

読み上げは一定の速さで、読んでいる箇所を光らせる同期ハイライトはありません。著者らは、この2点が結果に影響した可能性を書いています。

読み上げは心の迷走を減らした

Bonifacci らは2022年に、ディスレクシアのある小学生 20名と定型発達の小学生 50名で、自分のペースで黙読する条件と読み上げの条件を比べました16

どちらの群も、読み上げの条件で読解が高く、心の迷走が少なくなっています。

この研究は ADHD を対象にしていません。ただし、読み上げが心の迷走を減らすという結果は、前章の Jonkman らの報告とつながります。

リーディングルーラーと色つきシートはADHDで試されていない

本章では、ADHD の読者で試されていない表示側の手法について、以下の項目を解説します。

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。

リーディングルーラーをADHDで対照試験した研究は見つからない

読んでいる行に帯を敷いたり、まわりの行を隠したりする補助を、リーディングルーラーと呼びます。

ディスレクシアの記事で扱った Niklaus らの実験(177名)は、ディスレクシアのある読者とない読者を比べたものです17。ADHD の併存は除外されていませんが、ADHD の部分集団を分けて分析してはいません。

読書中の行マスクやライン フォーカスを ADHD で対照試験した研究は、調べた範囲では見つかりませんでした。

色つきのシートはADHDの子どもに特有の効果を示さなかった

Iovino らは1998年に、読み書き障害と ADHD の有無で分けた4群(各 15名)の子どもに、青と赤の透明シートを重ねて文章を読ませました18

色つきのシートは、読み書き障害の有無や ADHD の有無で異なる効果を示していません。青いシートはどの群でも読解を上げましたが、読む速さは下がっています。

Iovino らは、この結果について、注意の働きによる説明の可能性を挙げています。

「ADHDに効く」と書かれた製品には一次資料がない

読書補助の製品には、「ADHD に効く」と書かれたものがあります。

調べた範囲では、その根拠として一次資料が示されているものはありませんでした。yodaka はそうした文言を使いません。

読む本を自分で選ぶと読解が上がる

本章では、表示の外側にある操作として、本を選ぶことの効果について、以下の項目を解説します。

以下、それぞれ詳しく見ていきましょう。

選ばせると8〜9歳の子どもの読解が上がった

Kakoulidou らは2021年に、8〜9歳の子ども 92名で、読む物語を自分で選ぶ条件と選べない条件を比べました19

選ぶ条件では、読解の成績が有意に上がっています。楽しさの評価には差が出ませんでした。

Fridkin と Hurry は2025年に、8〜9歳の子ども 110名で同じ設計を繰り返しています20。読解の平均は 6.07点から 7.31点に上がり、楽しさの評価も上がりました。

不注意の強い子が特に得をしたわけではない

Kakoulidou らは、担任の評価と検査で不注意の強い子を分け、選ぶことの効果が不注意の強い子で大きくなるかを調べました。

不注意の強い子も、そうでない子も、選ぶ条件で読解が上がっています。ただし、不注意の強い子のほうが大きく得をする、という結果にはなりませんでした。

そのため、本を選ぶことの効果は ADHD に特有のものではありません。ADHD のある読者にも、ない読者にも同じように働く、と読むのが妥当です。

yodakaの表示設定と読み方

yodaka がここまでの研究を実際の画面に落とすと、以下のようになります。

yodaka のリーダー。坂口安吾の作品を横書きの節送りで表示している。1画面に1つの節だけが置かれている

yodaka の表示設定。文字サイズ・行間・字間のスライダーがあり、下のプレビューに反映される

節送りと、表示設定。行間は、プレビューを見ながら動かせます。

本章では、yodaka が設定と読み方をどう決めたのかを以下の項目に分けて解説します。

yodakaは行間を画面で広げられるようにした

yodaka では、文字サイズ、行間、字間をそれぞれ動かせます。行間の初期値は 1.8 で、そこから広げることも詰めることもできます。

Stern と Shalev の実験は、画面で行間を広げたときに持続的注意の低い読者の成績が上がった、と要約されています。yodaka が行間を動かせるようにしてある理由は、ここにあります。

ただし、前章で書いたとおり、その実験はヘブライ語の横組みと PC の画面で、日本語の縦組みを iPhone で読む条件は測られていません。

yodakaは節送りを既定にした

yodaka の既定の読み方は、1画面に1つの節だけを表示する節送りです。読者はスワイプで次の節へ進みます。

Parks らの整理では、課題の負荷が低いと ADHD の読解の成績が上がった研究があります。Miller らは、ADHD の子どもが文章全体のつながった像を作るところでつまずく、と書いています。

節送りは、1画面に置く文章の量を減らします。yodaka はこれを、1度に抱える量を減らす読み方として用意しました。

ただし、節送りそのものを ADHD の読者で測った研究はありません。研究が示したのは課題の負荷であって、画面の分量ではないため、ここは yodaka の側の推論です。

yodakaはマーカーとメモを節に付けた

Yeari と Lavie の実験では、ADHD の青年は読んでいる最中に前の内容を呼び戻す回数が少なく、この回数が多い人ほど読み終えたあとの成績が高くなっていました。

yodaka では、読みながらマーカーを引き、メモを書けます。マーカーとメモは節に付くので、読者はあとから節の単位で戻れます。

これは、前の内容を呼び戻す手がかりを読者が自分で残せるようにしたものです。読解が上がることを示した研究はありません。

yodakaに読み上げはない

この記事で ADHD の読解に最も強い根拠が付いた操作は、読み上げでした。

yodaka には、読み上げの機能がありません。iPhone の設定にある「画面の読み上げ」を使えば、yodaka の本文を iOS が読み上げます。

ただし、読んでいる箇所を光らせる同期ハイライトは付きません。

Chen らの実験の読み上げにも同期ハイライトはなく、その条件で ADHD 群の読解が上がっています。

yodakaは選ぶための面を用意した

yodaka の本棚には、作品の冒頭を表示したフィードと、テーマごとの選書リストがあります。

Kakoulidou らと Fridkin らの実験では、読む本を自分で選ぶことが読解を上げました。yodaka のフィードと選書リストは、読者が冒頭を読んでから選べるようにした面です。

この効果は ADHD に特有のものではありません。yodaka も、ADHD のある読者に向けた機能としては位置づけていません。

yodakaが「効く」と言わない理由

yodaka は医療機器ではありませんし、訓練プログラムでもありません。yodaka は、ADHD の読者の読解が上がるとも、集中が続くようになるとも言いません。

言えるところまで

画面で行間を広げると持続的注意の低い読者の成績が上がった、という研究があるので、yodaka は行間を動かせるようにしました。言えるのはここまでです。

読めるようになります、とは言えません。

この記事の数字も確度がそろっていない

この記事に挙げた数字は、確度がそろっていません。内訳は以下のとおりです。

Stern と Shalev の要旨は「有意な交互作用があった」までしか書いていません。「画面で行間を広げると上がった」という向きは、後の研究の要約に依っています。

数字が動いたら、yodaka はこの記事を書き直します。

まとめ

日本の小中学生の 4.0% が、担任の目で見て不注意や多動性の問題を著しく示しています。この数字は診断ではありません。

ADHD のある読者は、字を音に変えるところではつまずきません。34本の研究で最も差が出たのは、要点を取り出す課題でした。

ADHD の読者は、読んでいる最中に前の内容を呼び戻す回数が少なく、同じ語を読み返す回数が多くなっています。成人では、持続的注意だけが読解を予測しました。

本を表示する側で試された操作は、画面で行間を広げること、紙で読むこと、読み上げの3つです。読み上げは ADHD の中学生の読解を有意に上げましたが、yodaka にはその機能がありません。

一方、リーディングルーラーは ADHD で対照試験されていません。色つきのシートは ADHD に特有の効果を示しませんでした。

そのため yodaka は、行間を動かせるようにし、節送りを既定にし、マーカーとメモを節に付けました。読解が上がるとは言いません。

この記事が、ADHD と読書の関係についての理解を深める一助になれば幸いです。

Footnotes

  1. Willcutt, E. G. (2012). The prevalence of DSM-IV attention-deficit/hyperactivity disorder: a meta-analytic review. Neurotherapeutics, 9(3), 490–499. doi:10.1007/s13311-012-0135-8 子どもと青年は 86本(163,688人)、成人は 11本(14,112人)です。 2

  2. 文部科学省「通常の学級に在籍する特別な教育的支援を必要とする児童生徒に関する調査結果」(令和4年12月13日公表)。標本 88,516人・回答 74,919人。学級担任等の回答による推計であって、医師の診断ではありません。小中学校の 4.0% の幅は 3.7〜4.3%、3.6% の幅は 3.3〜3.9% です。

  3. 厚生労働科学研究「成人期注意欠陥・多動性障害の疫学、診断、治療法に関する研究」(研究代表者 中村和彦、2009〜2011年度)。浜松市の成人 10,000人を無作為抽出し、1次調査のスクリーニングと2次調査の面接(CAADID)を行っています。平成22年度の報告は 2.09% を挙げています。1.65% は吉益光一(2020)『日本健康医学会雑誌』29(2), 130–141 が中村ら(2013)として引用している数字で、原報告の本文は未読です。

  4. Willcutt, E. G., & Petrill, S. A. (2023). Comorbidity between reading disability and attention-deficit/hyperactivity disorder in a community sample: Implications for academic, social, and neuropsychological functioning. Mind, Brain, and Education, 17(4). doi:10.1111/mbe.12393 読み書き障害のみ 225人、両方 139人、どちらもない 1,502人。38% は 139 ÷ (225 + 139) の計算です。要旨で確認しました。

  5. Parks, K. M. A., Moreau, C. N., Hannah, K. E., Brainin, L., & Joanisse, M. F. (2022). The Task Matters: A Scoping Review on Reading Comprehension Abilities in ADHD. Journal of Attention Disorders, 26(10). doi:10.1177/10870547211068047 要旨で確認しました。

  6. Miller, A. C., Keenan, J. M., Betjemann, R. S., Willcutt, E. G., Pennington, B. F., & Olson, R. K. (2013). Reading comprehension in children with ADHD: cognitive underpinnings of the centrality deficit. Journal of Abnormal Child Psychology, 41(3), 473–483. doi:10.1007/s10802-012-9686-8 要旨で確認しました。

  7. Yeari, M., & Lavie, A. (2021). The Role of Surface Text Processing in Centrality Deficit and Poor Text Comprehension of Adolescents with Attention Deficit Hyperactivity Disorder: A Think-Aloud Study. Learning Disabilities Research & Practice, 36(1). doi:10.1111/ldrp.12237 要旨で確認しました。人数は要旨に書かれていません。

  8. Segal, D., et al. (2023). Sustained attention plays a critical role in reading comprehension of adults with and without ADHD. Learning and Individual Differences, 105. doi:10.1016/j.lindif.2023.102300 **書誌は確認しましたが、要旨は二次資料を経由しています。**人数は未確認です。

  9. McDougal, E., Gracie, H., Oldridge, J., Stewart, T. M., & Booth, J. N. (2022). Relationships between cognition and literacy in children with attention-deficit/hyperactivity disorder: A systematic review and meta-analysis. British Journal of Developmental Psychology, 40(1). doi:10.1111/bjdp.12395 要旨で確認しました。

  10. Stern, P., Kolodny, T., Tsafrir, S., Cohen, G., & Shalev, L. (2024). Unique Patterns of Eye Movements Characterizing Inattentive Reading in ADHD. Journal of Attention Disorders, 28(5). doi:10.1177/10870547231223728 要旨で確認しました。人数は要旨に書かれていません。

  11. Bonifacci, P., Viroli, C., Vassura, C., Colombini, E., & Desideri, L. (2023). The relationship between mind wandering and reading comprehension: A meta-analysis. Psychonomic Bulletin & Review, 30, 40–59. doi:10.3758/s13423-022-02141-w 25本、73係数、3,926人。健常の青年と成人が対象で、ADHD は含まれていません。

  12. Jonkman, L. M., Markus, C. R., Franklin, M. S., & van Dalfsen, J. H. (2017). Mind wandering during attention performance: Effects of ADHD-inattention symptomatology, negative mood, ruminative response style and working memory capacity. PLOS ONE, 12(7), e0181213. doi:10.1371/journal.pone.0181213 **書誌は確認しましたが本文は未読です。**症状の強さで分けた大学生が対象で、診断のある群ではありません。

  13. Stern, P., & Shalev, L. (2013). The role of sustained attention and display medium in reading comprehension among adolescents with ADHD and without it. Research in Developmental Disabilities, 34(1), 431–439. doi:10.1016/j.ridd.2012.08.021 要旨で確認しました。要旨は「有意な交互作用」までで、「画面で行間を広げると持続的注意の低い読者が上がった」という向きは後の研究の要約に依っています。

  14. Ben-Yehudah, G., & Brann, A. (2019). Pay attention to digital text: The impact of the media on text comprehension and self-monitoring in higher-education students with ADHD. Research in Developmental Disabilities, 89, 120–129. doi:10.1016/j.ridd.2019.04.001 要旨で確認しました。

  15. Chen, C.-H., Hung, L.-Y., & Jian, Y.-C. (2026). The effects of text-to-speech on reading comprehension in junior high school students with reading disabilities: an eye-tracking study in Taiwan. Reading and Writing. doi:10.1007/s11145-025-10738-5 本文を読みました。読解の分析は 59名、目の動きの分析は記録の質で絞った 47名(ディスレクシア 16、ADHD 14、定型 17)です。群と条件の交互作用は F(2, 56) = 4.29、p < .05。ADHD 群の条件間の差は F(1, 18) = 7.00、p < .05。

  16. Bonifacci, P., Colombini, E., Marzocchi, M., Tobia, V., & Desideri, L. (2022). Text-to-speech applications to reduce mind wandering in students with dyslexia. Journal of Computer Assisted Learning, 38(2). doi:10.1111/jcal.12624 要旨で確認しました。

  17. Niklaus, A. G., Cai, T., Bylinskii, Z., & Wallace, S. (2023). Digital Reading Rulers: Evaluating Inclusively Designed Rulers for Readers With Dyslexia and Without. CHI ’23. doi:10.1145/3544548.3581367

  18. Iovino, I., Fletcher, J. M., Breitmeyer, B. G., & Foorman, B. R. (1998). Colored overlays for visual perceptual deficits in children with reading disability and attention deficit/hyperactivity disorder: are they differentially effective? Journal of Clinical and Experimental Neuropsychology, 20(6), 791–806. doi:10.1076/jcen.20.6.791.1113 要旨で確認しました。4群 各15名、青・赤・なしの3条件です。

  19. Kakoulidou, M., Le Cornu Knight, F., Filippi, R., & Hurry, J. (2021). The Effects of Choice on the Reading Comprehension and Enjoyment of Children with Severe Inattention and no Attentional Difficulties. Research on Child and Adolescent Psychopathology, 49, 1403–1417. doi:10.1007/s10802-021-00835-8 本文を読みました。不注意は担任の評価と、VR の持続的注意検査の見落とし数・反応時間のばらつきで測っています。

  20. Fridkin, L., & Hurry, J. (2025). The effects of manipulating choice on children’s enjoyment and performance in a reading task. Current Psychology. doi:10.1007/s12144-025-07685-3 本文を読みました。8〜9歳 110名、読解の効果量は d = 0.52 です。d は2つの条件の平均の差を、成績の散らばりで割った値です。

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